映画から「時代」と「今」を考察するWEBサイト

  • 2024年10月6日
  • 2024年10月6日

『シビル・ウォー アメリカ最後の日』なぜ内戦は起きたのか?「今」を問う狂気のロードムービー

エンターテインメントの対極にある音 2023年度のアカデミー外国語映画賞を受賞した『関心領域』はそのアイデアもさることながら、音が凄かった。 音さえなければ、ただのドイツ兵の一家を写した退屈なフィルムだ。だが、そこに誰かの泣き叫ぶ声や銃声、怒号が聞こえる。 一家の庭にある塀を隔てた向こうはアウシュヴ […]

  • 2024年10月2日
  • 2024年10月3日

『ターミネーター2』冷戦後の未来を描いたシリーズ最高傑作

最初に『ターミネーター』を観た時は確か小学生の時だった。当時はまさかそれが低予算のB級映画だなんて夢にも思わなかった。 ただ、言われてみれば、終盤で骨格だけになったT-800が追いかけてくるシーンは動きがあまりにもぎこちない。 まぁ『ロボコップ』のED-209もそんな感じだったし、CGのない時代の映 […]

  • 2024年10月2日
  • 2024年10月3日

『踊る大捜査線 THE MOVIE』は何が違ったのか?シリーズの原点に映し出されたもの

フジテレビのイメージの凋落が止まらない。1990年代後半から2000年代に10代を過ごした私にとってはフジテレビはまず間違いなく一番面白い、攻めたテレビ局だったのになぁ。 『ワンナイR&R』や『HEY HEYHEY』『クイズミリオネア』、『IQサプリ』、『めちゃイケ』、『笑っていいとも!』・ […]

  • 2024年9月29日
  • 2024年9月29日

ゾンビはなぜ走るのか?

『ワールド・ウォーZ』が好きでたまに観ている。ブラッド・ピットがカッコイイのはもちろんだが、壮大なスケールかつ、とんでもない制作費を使って表現したのがまさかのゾンビの大群というちょっと歪なバランス感覚もたまらなく好きだ。この『ワールド・ウォーZ』だが、ゾンビが大群になって全力疾走して襲い掛かる。 『 […]

  • 2024年9月29日
  • 2024年9月29日

『ワールド・ウォーZ』ペプシコーラが示すアメリカの現在地

ゾンビ映画といえば、低予算でも作りやすいジャンルの映画でもある。のちにゾンビ映画の巨匠として知られるジョージ・A・ロメロのデビュー作、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』はロメロが新聞社に勤めながら、友人たちと作り上げた作品だ。その予算、わずかに11万ドル。 しかし、今回紹介する『ワールド・ウォーZ […]

  • 2024年9月24日

白米と甘味『侍タイムスリッパー』に見る食の歴史

何回かこのサイトでも言っているが、私は日本の歴史教育には一言言いたいことがある。 とは言っても自虐史観が〜ということではなく、なぜ政治史、戦争史だけを中心にした歴史しか教えていないのかということだ。 私たちの生活により強い影響を与えるもの 確かに政治が生活に関わらないことはない。もし私達が参政権を行 […]

  • 2024年9月23日
  • 2024年9月23日

ゼノモーフは誰が作った?『プロメテウス』の黒い液体の正体。エンジニアとエイリアンの本当の関係とは?

2012年に公開された『プロメテウス』、その続編である『エイリアン:コヴェナント』、そして『エイリアン:アウェイクニング』によって『エイリアン』に続く壮大な前日譚三部作は完成するはずだった。 しかし、『エイリアン:コヴェナント』の興行不振によって『エイリアン:アウェイクニング』の企画は中止になる。そ […]

  • 2024年9月22日

『カメラを止めるな!』はなぜヒットした?三谷幸喜「ラヂオの時間」との共通点とは

『侍タイムスリッパー』という映画を知っているだろうか? 最初は2024年の8月17日にわずか1館のみの映画館で公開された自主制作映画だが、その面白さが評判を呼び、9月13日からは全国の100を超えるスクリーンでの公開が実現している。 このヒットを「第二の『カメ止め』」だと評する声も多い。 『カメ止め […]

  • 2024年9月17日
  • 2024年9月23日

『侍タイムスリッパー』大ヒットの理由は?アップデートされた「今」の時代劇

映画で大事なものってなんだろう?俳優?監督?演出?脚本? 色々意見はあるだろうが、個人的には決して予算や俳優の人気ではないと断言しておく。 例えば2007年に公開された『リトル・ミス・サンシャイン』。公開時はわずか7館での公開だったものの、そのハートフルで共感とカタルシスに溢れた内容は評判を呼び、最 […]

  • 2024年9月16日
  • 2024年9月16日

『スオミの話をしよう』なぜ「TALK ABOUT SUOMI」ではないのか?

※この考察・解説では『スオミの話をしよう』『イヴの総て』『ゴーン・ガール』の結末のネタバレが含まれています。 以前から三谷幸喜監督のファンだ(これ、以前にも言った気がするけどご容赦ください)。『ギャラクシー街道』のような例もあるから、「ハズレがない」とまでは言えないまでも、かなり高い打率を維持してい […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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