映画から「時代」と「今」を考察するWEBサイト

  • 2025年6月8日
  • 2025年6月8日

『28日後…』2000年代のゾンビ映画は何を描いているのか

ソンビ映画ブーム ゾンビ映画の歴史を紐解いていくと、何度かのソンビ映画ブームとも呼ぶべき時期があることに気づく。 まず最初は1920年代。狼男や吸血鬼といった古典的なテーマのホラー映画がヒットしていた時代だ。そうしたモンスターに並んでゾンビは初めてスクリーンに姿を現す。 次に1970〜80年代を中心 […]

  • 2025年6月8日

『REVENGE リベンジ』「サブスタンス」に続くコラリー・ファルジャの作家性とは?

コラリー・ファルジャ監督の『サブスタンス』は抜群に面白かった。ジャンルはホラーなのだが、美と若さに取り憑かれた主人公を通して、社会に蔓延する内容で、その表現にも一切の妥協がなかったように思う。 個人的に、優れた映画というものはどんなジャンルであれ、社会への鋭いメッセージが隠されていると思う。 『サブ […]

  • 2025年6月8日

『告発の行方』は実話なのか?トラウマレベルの「痛み」を描いた理由

『羊たちの沈黙』は、『カッコーの巣の上で』以来となるアカデミー主要5部門完全制覇を成し遂げた。この快挙は『羊たちの沈黙』を最後に30年以上成し遂げられていないままだ。 この主要5部門のうち、特筆すべきは主演女優賞を獲得したジョディ・フォスターだろう。なにしろ彼女はその3年前にもアカデミー賞主演女優賞 […]

  • 2025年6月1日

『ジュラシック・ワールド』インドミナス・レックスが作られた本当の意味とは?

これを書いているのは、『ジュラシック・ワールド 復活の大地』の公開を約2ヶ月後に控えた2025年5月だ。 ディストートゥス・レックス 数日前に第二弾となる予告編が公開され、かねてより発表されていた新恐竜ディストートゥス・レックスの風貌が明らかになった。 監督を務めるギャレス・エドワーズは新恐竜のデザ […]

  • 2025年5月30日
  • 2025年6月8日

『サブスタンス』モンストロ・エリザスーはなぜ平穏を得ることができたのか?

『ジョーカー』以来の衝撃 久しぶりに凄いものを観てしまった。『サブスタンス』の衝撃が頭から離れずに困っている。つい3日前に観たばかりだ(これを書いているのは2025年5月28日)。話が凄いとは聞いていたものの、まさかああなってしまうとは! これほどの衝撃は『ジョーカー』以来だ。まぁ『ジョーカー』同様 […]

  • 2025年5月26日
  • 2025年6月8日

『サブスタンス』衝撃のルッキズム・ホラー

X(旧ツイッター)が面白い。主に映画好きな方々のアカウントをフォローさせてもらっているが、流石は映画好きを自認するだけはある。 間違っても私のタイムラインが『名探偵コナン』で埋め尽くされることはない。 いわゆる大作や超メジャーではないものの、確かな面白さを持った作品を教えてくれる。勝手気ままにつぶや […]

  • 2025年5月14日
  • 2025年5月14日

『スピード』80年代アクション・ヒーローとの決別

草彅剛の主演で『新幹線大爆破』がNetflixでリメイクされるという(この記事を書いてるのは2025年5月4日)。 『新幹線大爆破』と言えば、1975年に公開された高倉健主演の人気作だ。新幹線に爆弾が仕掛けられ、時速80キロを下回ると爆発してしまう。犯人の逮捕と爆弾の解除に奮闘する警察や鉄道職員の奮 […]

  • 2025年5月11日
  • 2025年5月11日

『プレデター』なぜシュワルツェネッガーはSFモンスター映画に出演したのか?

『プレデター』は奇妙なSF映画だ。異星人との遭遇を描いた映画だが、宇宙船(UFO)はほとんど登場しない。物語の舞台も人工物が何もないジャングルだ。異星人との遭遇ならば、例えば『エイリアン』は人間が宇宙まで活動域を広げた未来を舞台にしている。また『インデペンデンス・デイ』、『メッセージ』、『未知との遭 […]

  • 2025年5月7日

『ダーティハリー』神なき時代の西部劇

こち亀を生んだもの 国民的マンガである『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。ハチャメチャだが、人情に厚い警察官、両津勘吉を主人公とするギャグ漫画だが、当初は両津が脇役で、その後輩である中川が主役となる予定だったという。 もちろん、ギャグ漫画ではなく、正統なポリスアクションの予定だった。作者の秋本治による […]

  • 2025年5月7日

『ALI アリ』アメリカと戦った男

先日、『ロッキー』の解説を書いた。 言わずとしれたボクシング映画の傑作であり、主演のシルヴェスター・スタローンを無名俳優から一躍スターダムに押し上げた作品でもある。 『ロッキー』とモハメド・アリ 『ロッキー』の着想のきっかけが、チャック・ウェプナーとモハメド・アリの試合であることは有名だ。当時のスタ […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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