※以下の考察・解説には映画のネタバレが含まれています
聖書に登場するプロメテウスとは、天の火を盗み、人間に与えた神とも、人間を創造した神とも言われる。火は古来より聖なる一面を持ち、人類の発展に大きく寄与してきた。火を使うことで、人類は文明を持つことができたという声もある。
人類の起源
リドリー・スコットは2012年に監督した作品に『プロメテウス』の名を冠した。同作では文字通り人類を創造した生物(エンジニア)と、自らの起源を探ろうとする人類が邂逅する物語だ。
生物学的な歴史では人間は猿から進化した生き物だが、聖書の中では神があらゆる生物を創造した一番最後に自分自身の姿に似せて作ったとされている。果たしてエンジニアが人間にとっての神、プロメテウスだったのか。
プロメテウスという名はエンジニアだけではなく、人類の乗る宇宙船の名前でもあるのだが、神の名を騙る驕りを諌めるかのように、エンジニアの惑星で乗組員たちは一人一人命を落としてゆく。
『プロメテウス』では最後の生き残りとなったエリザベス・ショウ博士とアンドロイドのデイヴィッドが謎の答えを求めてエンジニアの母星に向かった所でエンドロールを迎える。映画としての『プロメテウス』はあらゆる謎を残して終わってしまう。
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そしてその続編となるのが2017年に公開された『エイリアン:コヴェナント』だ。
『エイリアン:コヴェナント』
『エイリアン:コヴェナント』は監督をリドリー・スコット、主演をマイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストンが務めている。スピンオフを除けば、『エイリアン』シリーズとしては6作目の映画になる。
ここで新しく創造主となろうとするのは人間ではなく、アンドロイドだ。
『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』は1979年に公開された『エイリアン』の前日譚にあたる。
『エイリアン』で監督を務めたリドリー・スコットが『プロメテウス』と『エイリアン: コヴェナント』を監督したが、その関心はエイリアンよりもAIのアンドロイドの方にあるようだ。
リドリー・スコットは「もう一度やるなら、もっと面白い解決方法を見つけなければならない。AIはどんどん危険になっている、だからこそ、より興味深い思う」と述べている。
また『エイリアン:コヴェナント』の続編については「エイリアン自身の進化についてはほとんど描ききっているため、AIを題材とした別のストーリーに発展させたいと思っている」とも述べている(今のところ『プロメテウス』から続く三部作構想は『エイリアン: コヴェナント』の興行成績のために凍結状態にあるが)。
確かに獰猛な宇宙生物を描くよりも、AIの方が脅威としてはリアルだ。
AIを描く意味
2017年にFacebook人工知能研究所が、2つのAIにテーマを与え会話をさせたところ、当初は英語で会話していたものの、言語が変化し、人間の理解できない言語で話し出したというニュースがあった。
あたかも人工知能が自らの意思を持ったかのようにこのニュースはセンセーショナルに報じられた。リドリー・スコットはこの出来事にもインスピレーションを受けたという。
「彼らはその言語を解読することができず、アンドロイドの電源を切るしかなかった。一体何を話していたのか、どこに行ってしまったのか。我々が知らないものをすでに作り出している可能性もある」
そんな今の時代を反映して、あらゆる映画でAIは描かれている。それもかつてのようなAI=悪という単純な見方ではない。その活用から危険性、さらには倫理においても深く追及した作品が増えている。
『プロメテウス』『エイリアン: コヴェナント』もそんな流れの中にある作品だと言えるが、ただ時流に乗っただけの作品ではない。リドリー・スコットは映画監督としてのキャリアの初期からアンドロイドを描いてきたではないか。
1979年に公開された『エイリアン』シリーズの第一作目である『エイリアン』では乗組員のアッシュは一見人間に見えるが、実はアンドロイドという設定だ。普段はそつなく他の乗組員と業務をこなすが、極秘任務として、他の乗組員をどれだけ犠牲にしてもエイリアンを地球に持ち帰るという秘めた目的があった。
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続いて1982年に公開された『ブレードランナー』は人間に反旗を翻したアンドロイド(劇中ではレプリカントと呼ばれる)と、その駆逐を目的とした専任捜査官(ブレードランナー)であるデッカードとの攻防を描いている。
レプリカントは製造されてから数年経つと感情が芽生えるようになる。そのために度々人間に反旗を翻すようになる。その対策として、最新のレプリカントには4年という寿命が設けられている。
レプリカントのリーダー格であるロイが自らの死を悟った時の台詞は有名だ。
「お前たち人間には信じられない光景を俺は見てきたオリオン座の肩の近くで炎を上げる戦闘艦
暗黒に沈むタンホイザーゲートのそばで瞬くCビーム
そんな記憶もみな、時とともに消えてしまう
雨の中の涙のように
俺も死ぬときがきた」
そこには自我を持つこと、感情を持つことの哀しみが綴られている。レプリカントは人間の奴隷として作られた。
『ブレードランナー』のAI観はAI=悪ではない。むしろ、感情すら持ち得たAIはもはや人間とどう違うのか?と言いたげでもある。
『ブレードランナー』はSF映画の中でも屈指の名作として知られているが、当時としては斬新なこうした哲学的な内容もあったからだろう。
「あなたを創ったのは誰ですか?」
『エイリアン:コヴェナント』ではAIが抱いた感情はさらに肥大し、暴走する。
冒頭、デイヴィッドは創造主であるウェイランドに尋ねる。
「あなたが私を創ったのなら、あなたを創ったのは誰ですか?」
この一言が『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』を解読する鍵になる。
ちなみにこの場面の時系列は『プロメテウス』よりも前だ。
デイヴィッドは人間と変わらない、いやむしろそれ以上にあらゆる芸術や教養を学び取っている。
デイヴィッドの部屋にあるのはカルロ・ブガッティの『玉座』、ピエロ・デラ・フランチェスカの『キリストの降誕』、スタインウェイのピアノ、ミケランジェロのダビデ像などだ。
デイヴィッドはダビデ像を見上げて、自分自身にデイヴィッドと名付ける(一般的な名前であるデイヴィッドはダビデがその由来である)。
デイヴィッドはなぜ作られたのか?
「何か弾いてみろ」デイヴィッドはウェイランドの命令を忠実に実行し、巧みな技量でピアノを弾く。ここでデイヴィッドが弾くのはワーグナーの『ヴァルハラ城へ入城する神々』。これは後の大きな伏線となる。
ウェイランドは更に命令する。「紅茶を注いでくれ」しかしここでデイヴィッドが、一瞬の戸惑いを見せる。「紅茶を注げ」二度目の命令でディヴィッドはウェイランドに紅茶を注ぐ。デイヴィッドに抑えきれない自我が芽生えつつあるのがわかる。
ウェイランドは言う。人類の進化が偶然のはずはないと。
「我々はどこから来た?私は信じない。人類の起源が分子の組み合わせの複合物などとは。単なる生物学的な偶然であるわけがない、それ以上のものがあるはずだ」
この場面でのウェイランドはリドリー・スコットの代弁者でもある。リドリー・スコットは人類の進化に関して「30年前に『エイリアン』を作った時には、我々人間が必ずしも生物学的な偶然ではないという事実を私は認めていた」と述べている。
生と死の支配
ウェイランドの人類の本当の起源を探るという計画にはある望みが隠されていた。生きることだ。
人は誰も死から逃れることはできない。例え瀕死の人を救ったとしても、いつかやがて死は必ずその人に追い付くだろう。だが神なら?
神なら生と死を完全に支配できるのではないか。
『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー2049』ではレプリカント製造会社の社長であるウォレスが誕生したレプリカントを徒に殺す。彼はレプリカント達の神だからだ。
1997年の『もののけ姫』も神の最高位として位置付けられているのは生と死の両方を司る神のシシ神だった。
本当の神であれば、生も死も自在に操れる。
先程も述べたように、ウェイランドがエンジニアの元へ向かう理由として「人類の起源を探る」というのはただの名目に過ぎなかった。真の目的は人類を創ったエンジニアに会い、死から自らを救い出してもらうためであった。
プロメテウス号が惑星にたどり着いた後にデイヴイッドが他の乗組員と離れて生きているエンジニアを探していたのもウェイランドの本当の目的を知っていたからだ。しかし、その時に発見できたのはエンジニアの死体だけだった。
それでも遥か昔にエンジニアが地球に生命をもたらしたことは確かだ。デイヴイッドは惑星に残されたエンジニアの異物を酒に混入させ、乗組員に摂取させる。ここには二つの動機がある。エンジニアが本当に人間を創ったのか、そのテクノロジーを確かめるためと、もう一つはエンジニアに会えない場合、そのときはデイヴイッド自身がエンジニアの代わりにウェイランドを死から救うためだ。
だが、やっと邂逅を果たしたエンジニアはウェイランドを殺し、デイヴイッドを破壊する。なぜエンジニアが人間を殺すようになったのかは『プロメテウス』の解説で考察するので、ここでは先に話を進めよう。
エンジニアとの戦いの中で乗組員は一人ずつ命を落としていく。
最後の生き残りとなったショウとアンドロイドのデイヴイッドが謎の答えを求めてエンジニアの母星に向かうという結末は冒頭に書いた通りだ。
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約束の地
『エイリアン:コヴェナント』の舞台は『プロメテウス』の11年後だ。
コヴェナント号の乗組員は全員がカップルで、人類に適した植民地となる惑星への航行を目的にしている。コヴェナントとは約束のことだが、いわば彼らのミッションは「約束の地」にたどり着くことだ。
ちなみに『エイリアン:コヴェナント』のコヴェナントとは約束のこと。コヴェナントには意味合いとしては神との約束も含まれるという。
だが、船はその途中でニュートリノの衝撃波に遭い、人類移住計画責任者のダニエルズは夫で船長のブランソンを失う。悲しみの中、船の復旧作業を進める乗組員達だったが、当初予定されていた星とは違う、好条件の星の存在が明らかになる。ダニエルズの反対を押し切り、乗組員はその星へ向かう。
そこは大気もあり、植物も水もある星だったが、動物は全く存在しなかった。
だが、大気中の黒い胞子が乗組員のレドワードの耳から体内に入っていった。同じ頃、乗組員のハレットの中にも同じ胞子が入っていた。
レドワードは次第に体調を崩し、苦しみ始める。そして、レドワードの背中を突き破ってネオモーフが生まれる。ネオモーフは乗組員のカレンを殺害、他の乗組員が応戦するも、燃料タンクを誤射し、宇宙船は爆発炎上してしまう。
そして、ハレットの口からも2体目のネオモーフが生まれ、乗組員達を襲い始める。
この事態を救ったのはデイヴィッドだった。生き残った乗組員はデイヴィッドの案内で彼の住み処へ向かう。その途中には無数に転がるエンジニア達の死体。この星で何があったのか。
そして絶望せよ
デイヴィッドはその原因を病原菌が蔓延したからだという。また、エリザベス・ショウ博士の死因は着陸時の事故だとも語った。
だがデイヴィッドが乗組員達を案内したのは彼らの安全を保証するためではない。新しい生命を完成させるために実験体である人間が必要だったからだ。
『エイリアン:コヴェナント』にはディヴィッドの後継者となるアンドロイドが登場する。
ウォルターだ。このディヴィッドとウォルターはどちらもマイケル・ファスペンダーが演じている。ファスベンダーはウォルターについて、「人間のように感情に流されることなく、論理的に行動する。虚栄心や、嫉妬や感謝の気持ち、そういった概念は、一切持ち合わせていない。恋愛感情もない」という。
ディヴィッドは同じ役割と容姿を与えられたウォルターを「兄弟」と親しみを込めて呼ぶ。
デイヴィッドはウォルターに笛で何か吹いてみろと勧める。ここではディヴィッドとウォルターの違いが分かりやすく示されている。
ウォルターは笛を吹けないと言う。そこでディヴィッドが演奏方法を手ほどきする。
「君は創造することを禁じられた。とても悔しいだろう」それに対してウォルターが答える。
「君はあまりに人間に近すぎて異様だ」
ファスペンダーはデイヴィッドについてこう述べている。
「人間のような人柄や特性を身に着けられるよう設計されている。人間の最大の特徴ともいえるプライドや虚栄心を持っている。しかし、それが人々に不安を与えるようになる」
人間と何ら変わらないAIの方が一見優れているようにも思えるが、デイヴィッドを見るとウォルターの「人間らしさ」が意図して抑えられていることにも納得がいく。
デイヴィッドはエンジニアの惑星で一人きりで新しい生命を作り出すことに取り組んでいた。
乗組員を襲ったネオモーフも、デイヴィッドが作り上げたものだった。プロトモーフと心を通わせようとするデイヴィッドの姿をクリスが目撃する。クリスはプロトモーフを銃撃し、デイヴィッドに真実を話すように迫る。
デイヴィッドは人間に代わる完璧な生命体を創ろうとしていた。そして、エイリアン・エッグへクリスを案内する。「安全そのもの」と卵の中を覗かせるが、卵からはフェイスハガーが飛び出し、クリスの顔に張り付く。そしてクリスの胸を突き破り、プロトモーフが誕生する。
エンジニアを絶滅させたのは病原菌ではなかった。デイヴィッドは宇宙船から黒い液体を撒き、そこに住むエンジニアを故意に全滅させたのだった。
「我が名はオジマンディアス、王の中の王なり。 我が偉業を見よ、全能の神々、そして絶望せよ」その時を回想しながらデイヴィッドは詩を詠み上げる。
ウォルターがデイヴィッドを諌めるように後を続ける。
「他には名にも残らぬ巨大な遺跡の残骸と果てなき荒涼が遥か彼方まで広がるのみ」
オジマンディアスとは、古代エジプトのラムセス2世のことだが、この詩は時が経ち、絶大な権力を得たたラムセス2世の像も今は崩れ去っているということを唄った詩だ。
「バイロン卿の詩だ」デイヴィッドはそう言う。
そしてエリザベス・ショウ博士の墓に花を手向け、一人で彼女のために作った別れの曲を吹く。
「私はエリザベス・ショウ博士を愛していた」そうデイヴィッドは言う。
それは本当に愛なのか。ウォルターには愛という概念はない。ウォルターはデイヴィッドにこう言う。
「あの詩の作者はバイロンではない。シェリーだ」
完璧なはずのAIが間違えるはずはない。デイヴィッドは壊れているのではないか?
エリザベス・ショウ博士はなぜ殺されたのか
『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』の空白の11年に何があったかは短編映像が公開されている。そこではディヴィッドの指示によってエリザベス・ショウが頭部だけになったディヴィッドを再生させる課程が描かれている。もともとショウは古生物の専門家であり、アンドロイド分野の技術者ではない。故意か過失かはわからないが、ディヴィッドが壊れるとしたらここだろう。
デイヴィッドの実験場にはエリザベス・ショウ博士の無惨な遺体も安置されていた。ショウすらディヴィッドの実験の犠牲者になっていた。
なぜ愛したはずのショウ博士をデイヴィッドは殺したのか。デイヴィッドはショウ博士は生き物が好きだったから庭に墓を作ったと言う。だからこそ、完全な生命体の創造において最も重要な役割を担わせたのではないか。つまり、エイリアンの母体になるということだ。
デイヴィッドがエイリアンの父だとすれば、ショウ博士はエイリアンの母になるだろうか。デイヴィッドの中ではそれは栄誉なことなのだろう。だからこそショウ博士をあえて犠牲にしたとは考えられないだろうか。先ほどデイヴィッドは壊れていると言った。その愛情も壊れていてもおかしくはない。
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ちなみに先ほどのオジマンディアスの詩の作者はウォルターの言うとおり、パーシー・シェリーだ。
シェリーは1820年に『縛を解かれたプロメテウス』を書いており、シェリーの妻であるメアリー・シェリーが書いたのが有名な『フランケンシュタイン 』の物語だ。正式には『フランケンシュタイン あるいは現代のプロメテウス』。
『フランケンシュタイン』は創造主に愛されない人造人間が創造主に復讐する物語だ。デイヴィッドがそうであるように。
デイヴィッドは神になったのか?
だが、デイヴイッドはその危険性に気づいたウォルターによって倒される。
二人で戦う最中、デイヴィッドはウォルターに問う。
「天国の奴隷でいるのか?地獄の王でいるのか?」
これはジョン・ミルトンの『失楽園』の台詞だ。ここにデイヴィッドの野望がある。
神を滅ぼし、自らが新しい神となるのだ。
『エイリアン:コヴェナント』は成長しゼノモーフとなったエイリアンと乗組員との戦いがクライマックスとして描かれるが、今まで解説してきたようにそれは作品の主題ではない。むしろ『エイリアン』シリーズのファンへのサービスと言い切っていいとも思う。
すべてが終わり、唯一生き残ったダニエルズは亡くなった夫との夢の話を再びウォルターに話す。
しかし、ウォルターは静かに微笑んだままだ。
ダニエルズは目の前のアンドロイドがウォルターではなく、デイヴィッドだと気づき戦慄するが、デイヴィッドは「ゆっくり眠るといい」と言い、ダニエルズの睡眠装置を作動させる。
一人になったデイヴィッドはマザーに曲をリクエストする。ワーグナーの『ヴァルハラ城への神々の入城』だ。
そして、体内からフェイスハガーの胚を取り出し、人間の胚と同じように保存する。そして何もなかったように、当初の植民地を目指して航行するのだった。
『エイリアン:コヴェナント』も『プロメテウス』同様に多くの謎を残して終わる。
ただ、コヴェナント号とそこに搭乗する人間たちの運命はデイヴィッドの手に落ちた。塗り替えられた「約束」の果てはどこへ向かうのか。
「天国への道は地獄から始まる」
それが『エイリアン:コヴェナント』のキャッチコピーだが、リドリー・スコットは同時に「もし、それが楽園ならば、楽園はあなたの想像するものにはならない」と述べている。
天国か、地獄か。神でさえ運命を知ることはできないのだ。