イントロダクション
発明王として知られる、トーマス・アルバ・エジソン。
彼の数多くの発明の一つに映画がある。
エジソンが作った、世界最初の映画スタジオ、その俗称がブラック・マリアだ。
その当時の映画は今日のそれとは大きく違い、一人一人がキネトグラフと呼ばれる小さな装置からわずかな映像を覗き見るというものであった。
そのごく短い個人的な体験の中にどれだけの驚きや恐怖、笑い、感動があったのか、今では知る術もない。しかし映画が今日までエンターテイメントや芸術として生き残っていることがひとつの答えだろう。
今や映画館は多くの人が集う場所になっているが、それでもスクリーンと対峙している時間はあくまで孤独で個人的な体験と思索の時間なのだと思う。
ドライブ・イン・シアター、ミニ・シアターシネマ・コンプレックス、ストリーミングなど、映画の視聴環境は時代によって常に変化していくが、映画との向き合い方はエジソンの時代とそう変わらないのではないか。
BLACK MARIA NEVER SLEEPS
孤独な営みとしての映画とその先にある思索は今もなお連綿と続き、眠ることはない。
運営者情報
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