- 2024年4月30日
- 2024年5月1日
『プロミシング・ヤング・ウーマン』#MeToo後の世界の歪んだ正義
「金曜日は楽しませてくれる悪い男の子が必要 日曜日に私を起こしてくれる優しい男の子とが必要 月曜日の夜には仕事場の男の子が来てくれる 全員欲しい」 『プロミシング・ヤング・ウーマン』はチャーリー・XCXの『Boys』という曲から始まる。 この歌詞だけ見ると都合の良い男だけを欲しがっている女尊男卑のよ […]
「金曜日は楽しませてくれる悪い男の子が必要 日曜日に私を起こしてくれる優しい男の子とが必要 月曜日の夜には仕事場の男の子が来てくれる 全員欲しい」 『プロミシング・ヤング・ウーマン』はチャーリー・XCXの『Boys』という曲から始まる。 この歌詞だけ見ると都合の良い男だけを欲しがっている女尊男卑のよ […]
1984年に公開された『ターミネーター』でアーノルド・シュワルツェネッガーは主人公を殺しに来る殺人アンドロイドを演じ、一躍ハリウッドの人気俳優に仲間入りした。 その人気ぶりを反映して1991年に公開された『ターミネーター2』では一転して味方の側のアンドロイドを演じている。 『コマンドー』 正義の味方 […]
『ワインライダーフォーエバー』 筋肉少女帯の楽曲に『ワインライダーフォーエバー』という曲がある(『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』のレビューに引き続き筋少ネタから入ります。すみません)。 ワインライダーとは耳慣れない言葉だが、これは造語。主人公の俳優が恋に落ちた女性の名前だ。彼 […]
ハリウッドのエンターテインメント映画を観る度に、原爆を始めとする核兵器の本当の恐怖はまだアメリカ国民には広く知られていないのではないかと思う。 1994年の映画『トゥルーライズ』では核爆発で舞い上がるキノコ雲を背景にアーノルド・シュワルツェネッガー演じるハリー・タスカーとジェイミー・リー・カーティス […]
今日(2024年3月26日)のネットニュースでアン・ハサウェイが自身が映画の世界を干されていた時に、クリストファー・ノーランに救われたと語った記事を見た。 ハサヘイター 2010年代のはじめ、アメリカではアン・ハサウェイ叩きは社会現象にすらなっていた。アン・ハサウェイとヘイトを組み合わせた「ハサヘイ […]
『ペンギン・ハイウェイ』は不思議な映画だ。 多くの謎を残したまま映画が終わってしまう。それはパズルの最後のピースがハマらないというよりも、いくつものパズルのピースが存在しないと言ったほうがいいかもしれない。 今回は『ペンギン・ハイウェイ』の謎に迫ってみよう。 『ペンギン・ハイウェイ』 『ペンギン・ハ […]
「世界を変えようとしたあの頃戦争を止め、平和をもたらそうとした。だが、明るい光に差す影を私は見た。誰の心にも光と闇がある。選択で人は変わる。それはどんな英雄にも変えられない。私は学んだ。愛だけが本当に人を救えると」というモノローグで『ワンダーウーマン』は幕を閉じる。『ワンダーウーマン』の舞台は第一次 […]
2001年に公開されたM・ナイト・シャマラン監督の『アンブレイカブル』は一言で言えばスーパーヒーロー映画だ。 骨形成不全症でコミックの画廊を経営するイライジャは世界には自分と対極の存在があると信じ、その者こそがスーパーヒーローであるという信念を持っていた。 そしてついにその男を見つける。デヴィッド・ […]
『ゴジラ-1.0』以来、三ヶ月ぶりに映画館へ足を運んだ。単純に『ゴジラ-1.0』ほど観たい映画がなかったのだ。 ただ、予告編を観てこれは観ておきたいと楽しみにしている作品はあった。それが今回解説する『哀れなるものたち』だ。 『哀れなるものたち』 『哀れなるものたち』は2024年に公開されたヨルゴス・ […]
『シックスセンス』で世界の度肝を抜いたM・ナイト・シャマランがその次に発表したのが『アンブレイカブル』だ。 主演は『シックスセンス』に引き続きブルース・ウィリスが務めているために、日本では『シックスセンス』の続編と誤認させるような宣伝も行われていたように思うが、れっきとした別作品だ。 『アンブレイカ […]