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コラム

  • 2024年5月6日
  • 2024年5月6日

『タイタニック』時代考証の凄さと隠されたウソ

『タイタニック』の解説を書いた。『タイタニック』を恋愛映画としてではなく、フェミニズム映画として解説を試みたのだが、『タイタニック』について当時の制作秘話やインタビューを探っていくうちに、これはフェミニズムという側面からだけでは到底語り尽くせない作品だと痛感した。 だから、解説の方の『タイタニック』 […]

  • 2024年5月6日
  • 2024年5月6日

歴代『ターミネーター』シリーズが反映してきた時代とテクノロジーの進化

1984年に公開された『ターミネーター』がジェームズ・キャメロンの悪夢から生まれた物語というのは有名だろう。 ジェームズ・キャメロンの初監督作品は『ピラニア』の続編として1981年に公開された『殺人魚フライングキラー』というB級ホラー映画だが、キャメロンにとっては監督に抜擢されたにも関わらず、2週間 […]

  • 2024年4月27日
  • 2024年4月29日

ゴジラのサイズ変遷から見る、日本の経済発展

今回はゴジラの大きさの話をしたい。1954年に公開された『ゴジラ』の身長は50メートルだった。そこから1975年の『メカゴジラの逆襲』までは一貫してこの身長のままなのだが、1984年に公開された『ゴジラ』では80メートルにまで巨大化している。そして、バブルの絶頂の1991年に公開された『ゴジラvsキ […]

  • 2024年4月21日
  • 2024年4月29日

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』はなぜヒットしたのか?イベントとしての映画

『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』が公開わずか3日で33億円の興行収入を突破したという。そのニュースを目にした時は素直に凄いと思う気持ち半分、日本全体が幼稚化しているのではないかという気持ち半分だった。 『鬼滅の刃』もそうだが、少年マンガの劇場版が歴代の興行収入上位に食い込んでくる昨今の状況を見 […]

  • 2024年4月16日
  • 2024年4月18日

『オッペンハイマー』が描かなかったもの アメリカとネイティブ・アメリカン

  「人民の人民による人民のための政治」で有名なエイブラハム・リンカーン。 2012年に公開された『リンカーン』はリンカーンの代表的な偉業である、奴隷解放宣言を実現するために、合衆国憲法修正第13条の可決を目指すリンカーンの姿が描かれる。裏取引や買収まで持ち出して賛成派を増やそうとするその […]

  • 2024年4月12日
  • 2024年4月12日

『オッペンハイマー』と『ゴジラ』

2024年3月10日に開催された第96回アカデミー賞で『ゴジラ -1.0』が日本映画としては初の視覚効果賞を受賞した。このアカデミー賞で作品賞をはじめ7部門でオスカーを獲得したのが『オッペンハイマー』だ。 『オッペンハイマー』は映画ファンの間ではクリストファー・ノーランの最新作として話題になっていた […]

  • 2024年1月21日
  • 2024年3月10日

ゴジラ映画と日本の戦後史

『ゴジラ -1.0』のキャッチコピーは「戦後、日本。無(ゼロ)から負(マイナス)へ」だ。 山崎貴監督によると、自衛隊もない戦後間もない、丸腰の日本が.襲いかかるゴジラにどう立ち向かうかの話だという。 ゼロからマイナス。その閉塞感は今の時代とリンクするように感じる。幼い頃の日本と今の日本を比べてみれば […]

  • 2023年11月5日
  • 2024年3月10日

ゴジラという戦争『ゴジラ-1.0』敷島が下した判断の理由

『ゴジラ-1.0』がつい11月3日に公開となった。 ずいぶん長い間待っていたような気もするが、実際には情報解禁から半年足らずでゴジラが再びスクリーンに姿を現している。 当初、監督を『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の山崎貴が務めると発表された時はその出来栄えを不安視する声もあったが、SNSを見て […]

  • 2023年10月27日
  • 2023年10月29日

特撮技術は絶滅するのか?特撮映画の今後

『ゴジラ対ヘドラ』の解説でもチラリと触れているが、2023年の春に「特撮のDNA」と題されたゴジラ展に行ってきた。 元々『ゴジラ』シリーズの大ファンだが、実際に撮影で使われた小道具や着ぐるみ、怪獣の頭部などを間近で目にできるのは正に至福の時間だった。 特撮とは 特撮という言葉にはアナログな温かみが感 […]

  • 2023年10月20日
  • 2024年3月10日

ウディ・アレンに見るキャンセル・カルチャーの問題点

映画好きを自認する人でウディ・アレンの名を知らない人はいないだろう。 映画界でもトップクラスの功績を持ちながらも、よハリウッドには背を向け続け、『アニー・ホール』のアカデミー賞授賞式の日でさえもウディ・アレン本人は毎週月曜日の演奏会のためにニューヨークにいたという伝説を持つ。 私もウディ・アレンのフ […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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