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コラム

  • 2025年7月10日
  • 2025年7月10日

なぜデヴィッド・リンチは『フェイブルマンズ』でジョン・フォードを演じたのか?

『フェイブルマンズ』はスティーヴン・スピルバーグの自伝的な作品だ。 『レディ・プレイヤー1』のようなエンターテインメントでもなく、『ジュラシック・パーク』のような迫力もなく、『プライベート・ライアン』のような衝撃もない。 はっきり言ってしまえば、地味な作品だ。だからだろう、私が映画館へ足を運んだ時、 […]

  • 2025年7月6日
  • 2025年7月7日

ディストートゥスレックスとは? 怪物と生物の境界線

『ジュラシック・ワールド』の解説でも書いたのだが、『ジュラシック・ワールド』以降の『ジュラシック・パーク』シリーズはだんだん恐竜映画とは離れたものに向かっているのではないかという思いが拭えない。 インドミナス・レックス、インドミナス・ラプトルなど、遺伝子の組み合わせによって全くオリジナルの恐竜を登場 […]

  • 2025年6月18日

幻の『押井守版ルパン三世』は何を盗もうとしたのか?

様々な事情で公開まで辿り着かなかった幻の映画がある。 有名なのはアレハンドロ・ホドロフスキーの『DUNE』だろう。 フランク・ハーバートのSF小説の傑作『DUNE』を原作とした作品で、もし実現していればデヴィッド・リンチやドゥニ・ヴィルヌーヴに先駆けて『DUNE』の映画化となったはずだ。『エル・トポ […]

  • 2025年2月11日
  • 2025年2月11日

ハリウッドスターにはなぜアルコール依存症が多いのか?日米の依存症に対する違いとは?

最近、中島らも氏の著作が好きで読んでいる。 中島らもについて軽く触れると、灘高出身という経歴ながら、その後はドラッグ中毒、アルコール中毒、鬱病などを患い、作家やミュージシャンとして活躍した人物だ。 特に『今夜、すべてのバーで』は彼自身のアルコール中毒の治療をもとに記した小説で、アルコール依存症が進行 […]

  • 2025年2月11日
  • 2025年6月8日

ゾンビという名の夢 欧米人はなぜゾンビ映画が好きなのか

唐突で申し訳ないが、思いつくままに、ゾンビ映画を頭の中でピックアップしてみてほしい。 『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』 『ゾンビ』 『ゾンビランド』 『バイオハザード』 『28日後…』 『ワールド・ウォーZ』 『アイ・アム・レジェンド』 『ショーン・オブ・ザ・デッド』 などなど、様々 […]

  • 2024年12月16日
  • 2025年2月2日

『エイリアン: コヴェナント』エリザベス・ショウ博士はなぜ実験台になったのか?

SFホラー映画の『エイリアン』シリーズにおいて、『プロメテウス』と『エイリアン: コヴェナント』はどちらも一作目の『エイリアン』の前日譚として製作されている。 監督はリドリー・スコット。リドリー・スコットは『エイリアン』の監督も務めており、シリーズへは実に32年ぶりの復帰となった。 劇中の時系列では […]

  • 2024年12月6日
  • 2025年1月13日

ゴジラを生んだ「第五福竜丸事件」とは何か?

1954年に公開された『ゴジラ』の中で、志村喬演じる山根博士はゴジラについてこう説明する「ジュラ紀の時代に生息していた巨大が度重なる水爆実験によって安住の地を追われ、 ゴジラが果たしてどの水爆実験で誕生したかは明らかになっていない。 だが『ゴジラ』という映画を生み出した水爆実験なら明らかだ。 ブラボ […]

  • 2024年11月25日
  • 2024年12月12日

アメリカに忖度し続けるゴジラ 海外版ゴジラと核実験

核兵器の恐怖から生まれた怪獣 ゴジラは核兵器の恐怖から生まれた怪獣であることはよく知られている。 1954年に公開された、第一作目『ゴジラ』では、その正体はジュラ紀の恐竜が核実験により安住の地を追われたものとの台詞がある。 しかし、ゴジラの肌は爬虫類のようなウロコではなく、また火傷の跡のようなケロイ […]

  • 2024年11月24日
  • 2024年11月28日

特撮映画と放射能

ジョージ・A・ロメロの代表作である『ゾンビ』には様々なバージョンが存在する。 北米公開版やディレクターズカット版など様々な細かいバージョン違いがあるが、その中に日本公開版というバージョンもある。 『ゾンビ』日本公開版 日本公開版の特徴は、映画の冒頭に人々がゾンビ化した原因として、惑星イオスが爆発し、 […]

  • 2024年11月8日

『ダイ・ハード』のもう一人の主役 ハンス・グルーバーとアラン・リックマン

『ダイ・ハード』の解説を書いた。 今回も解説を書くために必要な部分だけかいつまんで観ればいいかと思っていたが、いつの間にか、気づいたら最初から最後まで全編観てしまっていた。 『ダイ・ハード』には、同じように気づいたら全編観てしまった経験が何度もある。 それだけ色褪せない、本当に面白いと言える数少ない […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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