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コラム

  • 2023年11月5日
  • 2024年3月10日

ゴジラという戦争『ゴジラ-1.0』敷島が下した判断の理由

『ゴジラ-1.0』がつい11月3日に公開となった。 ずいぶん長い間待っていたような気もするが、実際には情報解禁から半年足らずでゴジラが再びスクリーンに姿を現している。 当初、監督を『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の山崎貴が務めると発表された時はその出来栄えを不安視する声もあったが、SNSを見て […]

  • 2023年10月27日
  • 2023年10月29日

特撮技術は絶滅するのか?特撮映画の今後

『ゴジラ対ヘドラ』の解説でもチラリと触れているが、2023年の春に「特撮のDNA」と題されたゴジラ展に行ってきた。 元々『ゴジラ』シリーズの大ファンだが、実際に撮影で使われた小道具や着ぐるみ、怪獣の頭部などを間近で目にできるのは正に至福の時間だった。 特撮とは 特撮という言葉にはアナログな温かみが感 […]

  • 2023年10月20日
  • 2024年3月10日

ウディ・アレンに見るキャンセル・カルチャーの問題点

映画好きを自認する人でウディ・アレンの名を知らない人はいないだろう。 映画界でもトップクラスの功績を持ちながらも、よハリウッドには背を向け続け、『アニー・ホール』のアカデミー賞授賞式の日でさえもウディ・アレン本人は毎週月曜日の演奏会のためにニューヨークにいたという伝説を持つ。 私もウディ・アレンのフ […]

  • 2023年10月15日
  • 2024年3月10日

映画『バビロン』の時代と「失われた映画」

2022年に公開されたデイミアン・チャゼル監督の『バビロン』はサイレントからトーキーへと移り変わる時代のハリウッドを舞台にした作品だ。 『バビロン』では『ハリウッド・レビュー』や『ジャズシンガー』など今も現存する当時の実際の映画が取り上げられている。だが『ハリウッド・レビュー』にも出演したジョン・ギ […]

  • 2023年10月15日
  • 2023年10月16日

ストリーミングサービスと映画館の行方

つくづく便利な時代になったものだ。 部屋でストリーミングで映画を観ていると本当にそう実感する。 ストリーミングの元々のライバルはレンタルビデオだったと思う。視聴期間も返す手間も、延滞料金もかからない、その上、何本観ても料金は変わらない。まさにレンタルビデオの弱点はほぼカバーできている。視聴デバイスを […]

  • 2023年9月18日
  • 2024年5月20日

『ターミネーター』ジョン・コナーとは何だったのか?時代に翻弄された救世主

ション・コナーとは『ターミネーター』シリーズに登場する、人類の救世主の名前だ。 審判の日をきっかけに始まった、人類と機械であるスカイネットとの争いの中で、絶滅寸前にまで追い詰められた人類を勝利へ導いた伝説の男、それがジョン・コナーだ。 ジョン・コナーはいわゆる「ディストピアにおける希望」を体現したキ […]

  • 2023年9月13日
  • 2024年3月10日

『もののけ姫』玉の小刀とは何だったのか?アシタカが捨てきれなかった過去とは?

『もののけ姫』は様々な考察や議論を呼ぶトピックスに溢れた映画だ。 以前は「なぜタタラ場には子供がいないのか」ということを考えてみたが、今回はカヤがアシタカに贈る「玉の小刀」について見ていこう。 玉の小刀 『もののけ姫』の劇中でその小刀はアシタカが村を出る夜にカヤがこっそり手渡す物として登場する。 ス […]

  • 2023年9月11日
  • 2024年3月10日

原爆か?戦没者の亡霊か?ゴジラの正体と戦争

ゴジラは1954年の『ゴジラ』公開以来、怪獣の代名詞として世界中で愛される存在になった。 なぜこれほどまでにゴジラは人気が出たのか。いくつかの理由が考えられる。 なぜゴジラは人気が出たのか 一つは視覚的な斬新さ。「特撮の神様」とも呼ばれた円谷英二は巨大生物を表現するにあたって、当時主流だったコマ撮り […]

  • 2023年9月10日
  • 2024年3月10日

なぜ日本では実際のジャーナリズムをテーマにした映画は作られないのか?

ジャニーズの問題が連日報道されている。 50~60年の長きに亘ってジャニーズの創業者が、ジャニーズ事務所所属の男性らにセクハラや性交を強要した問題だ。これに関しては昔から囁かれていた噂でもあった。さらに言えばこの件は2003年に裁判にもなっており、創業者の男性が敗訴、つまり司法の場で有罪ということで […]

  • 2023年9月3日
  • 2024年3月10日

『もののけ姫』室町という「近代」ー なぜタタラ場には子供がいないのか?

映画監督の宮崎駿は『もののけ姫』の舞台である室町時代を「古代と近代の境目だ」と述べていた。 「20世紀の理想の人物」 『もののけ姫』の登場人物の中で、近代を代表する人物はエボシ御前だ。エボシ御前に関しては、その過去も含めて『もののけ姫』の解説にも書いている。改めて簡単に説明しておこう。 映画には出て […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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