• 2021年11月25日
  • 2024年5月29日

赤狩りとハリウッド

今回はハリウッドと赤狩りについてその始まりと終焉までを見ていきたいと思う。赤狩りとは共産党員、またはそのシンパを追放する動きのことだ。 赤狩りについては『波止場』の解説でも触れてはいるが、今回はそれも含めた複数の映画から改めて赤狩りとは何だったかを辿っていきたい。 主に取り上げるのは『ローマの休日』 […]

  • 2021年11月17日
  • 2025年9月21日

『沈黙 -サイレンス-』神は弱き者すら愛す

1954年に公開されたエリア・カザン監督の『波止場』にはキリスト教の要素が色濃く盛り込まれている。カザン本人はキリスト教を忌み嫌っていたが、ギリシャ移民であり、元共産党員でもあったカザンは赤狩りの時代のアメリカで共産主義者ではないかとの嫌疑を持たれ、非米活動委員会の公聴会に呼ばれた。赤狩りの時代、公 […]

  • 2021年11月10日
  • 2025年9月21日

『波止場』エリア・カザンが求めた許しとは

1940年代から50年代初頭にかけてハリウッドには赤狩りの嵐が吹き荒れた。赤狩りとは政府が国内の共産党員および共産主義者を公職から追放することだ。 赤狩りは共和党右派のジョセフ・マッカーシーを中心に進められ、その嫌疑をかけられた者は非米活動委員会に召喚され、公聴会の場で自らの立場を明確にせねばならな […]

  • 2021年11月3日
  • 2024年5月29日

『ブッシュ』

オリバー・ストーンはベトナム戦争に従軍したことを原体験として『プラトーン』『天と地』『7月4日に生まれて』という3本の戦争映画を撮った。 いずれも戦争の現実を鋭く写し出した作品だ。 オリバー・ストーンとアメリカ オリバー・ストーンはベトナム戦争では空挺部隊に所属し、LRRPと呼ばれる偵察隊に加わって […]

  • 2021年10月31日
  • 2025年7月5日

『オール・ザ・キングスメン』GHQが禁じた問題作!ポピュリズムと独裁の境界線とは?

フランク・キャプラが監督した映画のひとつに『スミス都へ行く』という作品がある。ジェームズ・スチュワート演じる純朴な田舎の無学な青年、ジェファーソン・スミスが上院議員としてワシントンへ赴き、そこでワシントンの政治腐敗と戦う物語だ。 『スミス都へ行く』はフランク・キャプラらしいヒューマニズムに溢れた作品 […]

  • 2021年10月13日
  • 2025年7月5日

『フロスト×ニクソン』歴史を変えた1つのインタビュー。現在にも響く権力とメディアの攻防

リチャード・ニクソンはアメリカの政治史上唯一任期の途中で辞任した大統領だ。そのきっかけは1972年のウォーターゲート事件だった。 1972年6月17日にアメリカ・ワシントンのウォーターゲートホテルに入っていた民主党全国委員会に5人組が侵入したところを警備員が発見。逮捕された犯行グループが盗聴器を所持 […]

  • 2021年10月8日
  • 2025年7月5日

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』ジェームズ・ボンドから解き放たれる時

No time to die=まだ死ぬときではないというタイトルとは裏腹にダニエル・クレイグは今作をもってジェームズ・ボンドから引退する。 『007/スペクター』の頃から引退を公言していたダニエル・クレイグだが、本作はもう二度と彼がジェームズ・ボンドを演じることはないのだと思い知らされる内容になって […]

  • 2021年10月4日
  • 2025年7月5日

『シェイプ・オブ・ウォーター』の意味とは?イライザはなぜ話せないのか?

ウルトラマンに「ジャミラ」という怪獣が登場する。 ジャミラは元々は人間の宇宙飛行士だったが、事故に遭い、水のない惑星に不時着した。彼は渇きに耐えながら救助を待っていたが、母国はその事実を隠蔽し、ジャミラを見捨てた。 そしてジャミラは惑星の環境に適応する過程で怪獣化する。復讐のために地球へ戻り、破壊の […]

  • 2021年9月30日
  • 2025年7月23日

『魔女がいっぱい』ハリウッドと年齢差別

「40歳になったとたん、魔女の役を3つもオファーされた。」 ハリウッドにおける年齢差別をメリル・ストリープはそう言い表している。「40歳を越えた女はハリウッドではグロテスクなものと見なされるのよ」 40歳を超えた男性は主役として若い女性とラブロマンスを演じているのに、である。 この年齢差別という問題 […]

  • 2021年9月26日
  • 2025年7月5日

『フィラデルフィア』偏見や差別は何から生まれるのか?

1991年に公開された『羊たちの沈黙』はアカデミー賞主要五部門全てを受賞した数少ない映画だ。これまでに主要五部門全てを受賞した作品は1934年に公開されたフランク・キャプラ監督の『或る夜の出来事』、1975年に公開された『カッコーの巣の上で』の2作品しかなく、加えてサイコ・スリラーの映画がこうした偉 […]

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BLACK MARIA NEVER SLEEPS.

映画から「時代」と「今」を考察する
「映画」と一口に言っても、そのテーマは多岐にわたる。
そしてそれ以上に観客の受け取り方は無限大だ。 エジソンが世界最初の映画スタジオ、通称「ブラック・マリア」を作った時からそれは変わらないだろう。
映画は決して眠らずに「時代」と「今」を常に映し出している。

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